ユースタイルカレッジ

ユースタイルカレッジのイメージキャラクター「レッ太」くんが これからユースタイルカレッジの今をお伝えします。

介護現場で意識すべきコミュニケーションとは?

ビジネスに限らず、あらゆる人間関係の根本はコミュニケーションにあるといっても過言ではないでしょう。


ちまたではコミュニケーションさえ良好に出来れば、お金にも人脈にも恵まれ、毎日が心穏やかに充実感を持って生活できる、という本さえあふれています。
そしてそのようなコミュニケーション改善を目的とした心理学の雑学本やセミナー、動画なども一定量の人気があるようで常に注目されているようです。


それだけコミュニケーションに関しては「改善していきたい」と考えて、課題意識を持っている人が多いということですね。


さて、介護の世界でもそれは全く同じ。コミュニケーションを取らないことには始められません。
利用者側はやってほしいことを伝えます。それを適切に受け取れるだけでなく、その要望事項をどのように取り組むのか、という判断も求められると言えるでしょう。


少し具体的な事例で考えてみましょう。
話を分かりやすくするためにあえて過剰に表現してみたいと思います。


利用者はもともと毎日3kmを朝日課で走っている超スポーツマン。毎朝のランニングの後には筋トレを2時間みっちりと行い、
その後シャワーを浴びてから自分が経営している会社の仕事に取り組みます。
食事は常に健康に気遣い、世界中から完全無農薬の農産物やジビエなどを手配し、調味料にもこだわって食べています。
そんな方がたまたま朝のランニングをしていた際に自動車と接触。脳震盪なども全くなく、影響はなかったものの足を骨折。
自分で歩くということだけが出来なくなったとします。


さて、そのような方が利用者としてあなたに様々な依頼を出してきたとしましょう。
どのように対応していきますか。


例えば「毎日使っている調味料が切れたので、〇〇のお店にある□□という調味料を買ってきてほしい」という支援です。
まずコミュニケーションということでいえば相手の要望を受け取ることが前提になります。ここでいえば「指定された調味料を買って届ける」ということが要望なので
これを近くのコンビニで適当な調味料を価格重視で買っていく、と誤解してしまうと、そもそも支援を出来ていないことになります。
これはわかりやすいですよね。


では同じ方が服を着替えるときに、「上着を着せてほしい」という要望を出して来たらどうでしょう。
要望をきちんと受け取ることが出来たとして、次のステップとしてはそれをそのまま対応するのかどうかということです。


この方は足は骨折していますが、上半身は全く問題ありません。そのような方の上着の脱着を支援してしまうということは残存能力の活用をさせない、
ということにも通じます。これは介護の基本原則の一つである「自立支援」というものに反します。


ですので、介護現場におけるコミュニケーションとは単に相手の要望を受け取れるかどうかだけではなく、その受け取った要望事項に対してどのように
対応していくのか、そして仮に自分で出来ることを要望として挙げてくるのだとしたら、なぜそのような要望を自分に対して言ってきているのか、という
心理的背景まで推察していくことが求められるのです。


障害の重さによっては発声さえ出来ない方もいらっしゃいます。いわゆる文字盤で目線だけで意思を伝えようとすることでコミュニケーションを図る必要があるケースです。
ついついやりがちなのが要望を読み取るのに時間がかかるので、適当に推察して「〇〇をやればいいんですか?」と聞いてしまうこと。
これは相手との関係性によっても異なってくるかと思いますが、もしあなたが自分が話している最中に、話を中断されて「〇〇ってことを言いたいんでしょ」と言われたら
どのような印象を持つでしょうか。


介護の現場では実は技術もさることながらコミュニケーションの向上が求められるのかもしれませんね。



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