ユースタイルカレッジ

ユースタイルカレッジのイメージキャラクター「レッ太」くんが これからユースタイルカレッジの今をお伝えします。

病気と障害の違い

しばしば誤解されることかもしれませんが、病気と障害の違いってお分かりになりますか?


介護の世界では病気がきっかけで障害者認定を受け、介護が必要になる、ということもある通り、非常に近しい関係性にはあります。
まずは辞書的に定義から見てみましょう。


まずは病気について。
「生体がその形態や生理・精神機能に障害を起こし、苦痛や不快感を伴い、健康な日常生活を営めない状態」
のように定義されることが多いように思います。
この定義の中に「障害」という言葉が使用されているということは病気が原因とした際に、障害は結果だということが出来そうです。


では次に障害について。
「個人的な原因や、社会的な環境により、心や身体上の機能が十分に働かず、活動に制限があること」
ここでいう「個人的な原因」に病気が含まれると考えるとやはり原因の一つが病気で結果が障害と言えそうですね。


さて、言葉の定義はそれくらいにして、ご自身の経験から考えてみればわかると思います。
風邪などを引いたとき。この風邪の状態は病気であって障害ではないですよね。


風邪の症状で息苦しさを感じたり、熱が出ることで動きに制限が出ることは障害ですね。
しかし病気は治ります。治れば障害は消えることもあれば、残ることもありますね。


障害当事者の言葉を借りると「病気」は治るもので、「障害」は一生付き合っていくものだそうです。
えぇ・・・!と思ってしまうかもしれませんが、これは単に言葉の定義だけの問題で、自分が障害だと思い込んでいたものが実は病気に過ぎなければ治るわけです。
そういうと障害者という言葉自体が表現方法として適切ではないというだけのことかもしれませんね。


なぜ今回このような切り口で書き進めているのかと言いますと、対処法について考えたいからなのです。


例えば「病気」について、私たちはどのように対処するでしょうか?
薬を飲んだり、医者にかかったり、といった対処療法はもちろんあるかもしれませんが、普段から行っていることと言えば病気にならない生活を送ること、
すなわち健康でいようとすることとは言えないでしょうか?


しっかりと睡眠を取ったり、食事をバランスよく食べたり、疲れが溜まってきたら休んだり・・・。健康を維持するために無意識で対処していますよね。
そうなのです。病気は原因になりうるので、そもそも病気にならないような根本療法を取り入れることが出来るということがポイントなのです。
多くの方々がそれは普段何気なく行っている生活習慣なのかもしれませんが。。。


一方で「障害」についてはどのように対処するでしょうか?
どちらかと言えばですが、「障害」とは付き合い方を考えていく、という方向で取り組んではいないでしょうか。
結果である障害に対しては根本療法は取れる状況ではないので対処療法を取り入れる、という感じでしょうか。


そのように考えると介護に従事する/しないに関わらず、現在の日本に生きている私たちに求められていることと言えばまずは病気を避ける、ということとは言えないでしょうか。
2025年問題も間近に迫っている状況の中で、まず避けられるものは根本療法で避けるようにする。
そうは言っても障害を負ってしまっている人もいるので、その方々には対処療法で対処していく、ということなのかもしれません。


何気なく今まで通りの生活習慣でたまたま病気になっていないからといって、暴飲暴食を行ったり、過度なストレスに自分をさらしたり、
自己免疫を下げるような行為を繰り返してしまうことは、病気を誘発し、結果として障害を引き寄せることにもなりかねないわけです。
まずは自分自身が健康的であること、それは介護業界に限らず、仕事をする上でも重要なことです。


一度病気と障害というものについてご自身でも考えてみる機会があるとひょっとしたら普段の生活を見直すきっかけになるかもしれませんね。



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