私たちは食事をする際に口から食べ物を入れますね。
それでよく咀嚼して飲み下すわけですが、
そうすることで消化酵素を出し、体内で吸収できる
形に食べ物を変えて吸収しております。

細かな専門用語は一旦置いておいて、消化については
ざっくりとこんな感じではないでしょうか？
しかしながら噛んだり、飲み込むにはそれなりの
筋力が必要です。

ですので例えばALSのような筋力が衰えてしまう状態の方だと
食べる、という行為自体がリスクになってしまいます。
誤嚥のリスクが高まるためです。
年齢を重ねて、筋力が衰えるのも同様と言えるでしょう。

だからこそ、筋力を維持するためにも日々の食事で
よく噛むこと、しっかりと飲み込むことなどは
大切なのでしょうね。
そうは言っても筋力が衰えてしまったらどうすればいいのか？
死ぬしかないのか？

究極言えば人は誰でもいつか死ぬので衰えて
死ぬのは当然のことなのでしょう。
しかし生きようとする意志があれば、介護の様々な技術を
用いることで生き長らえることは出来ます。
実務者研修で学ぶ医療的ケアの一つ、
経管栄養というものがそうですね。

これは腸や胃といった栄養の吸収臓器に直接
管を通してそこへ栄養を送るというものです。
イメージとしては風邪をひいて、体力が落ちたとき
点滴などで血管にビタミン剤を注入するのにも
似ているかもしれません。

もちろんこれは何を入れるかが非常に重要です。
例えば新型コロナワクチンに使用されている成分、
塩化カリウム。これはアメリカでは死刑執行の際の
心停止を促進させるために使用しております。
経口摂取であれば多少は吐いたりすることで
対処できる可能性があるのかもしれませんが
血管からの注入だと死刑執行と同様と言えるでしょう。

逆にビタミン剤のようなものによって解熱されたという
経験をお持ちの方もいるのかもしれません。
経管栄養で使用される栄養剤は液体か半固形のものです。
半固形とはゼリーですね。

もちろん口を通していないので食の味わいはありません。
人生を楽しむことの一つが五感を活用することであるなら
味覚が使用できないというのは人生の質が低下する要因でもあるでしょう。
それでも経口摂取出来ないのであればどうするのか？

結局残存能力を活用することでしかQOLを高めることは
出来ないということです。
そのためにも私たちが日々当然のように使っている五感に対して
十分に意識を向けてみることも重要なのかもしれませんね。

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