ユースタイルカレッジ

ユースタイルカレッジのイメージキャラクター「レッ太」くんが これからユースタイルカレッジの今をお伝えします。

コロナきっかけで介護の世界に~元教師・Tさんの悔悟

訪問介護に、未経験から足を踏み入れる方が増えている。
きっかけはコロナウィルス。
昨年夏に入社されたTさんもそんなお一人。私から支援内容をレクチャーするため、訪問先のご利用者様宅から最寄り駅の改札口で待ち合わせた。
熱心に分厚い書籍を読み込んでいた。


40代前半、結婚後もお父様と同居する彼の前のお仕事は高校教師だったという。
聞くと、通信制の高校で授業を教えていたとのことだがコロナの影響で学生が減り、授業の回数が減ったことで収入が減り転職を余儀なくされたと言う。
10年近く勤めていたこともあり、有休休暇もたくさんあったようだが、外国籍の奥様が母国から日本に入国できず、現地での生活費を送るためにと退職後すぐに働けるところを探していたと話してくれた。


どうして介護を選んだのか、と聞くと「未経験から始められ、長く続けることで自分に技術が身につく、そして年をとっても働けるお仕事を探していた。」「世話好きな自分の性格が活かせ、人の役に立てて喜んでもらえる仕事だと思ったから」
教科書通り。
良くも悪くも、この方のような動機で介護に来られる方、とても多いように思う。
私も彼の話を聞きながら、自分も良い選択をしたものだ、と心の中で快哉を叫んだ(笑)


物事には表と裏がある。
良く表現された内容も、別の角度から見ると真逆ともとれる表現が可能。
いや、別に私はここで介護を否定したいのでも蔑みたいのでもない。
ただ、外から見た介護というものがそういう表現でとらえることができる、という心地よい春風のごとき「新しい風」に吹かれることで、自分がどこかに置き忘れてしまった初心を想い起こさせて頂いたことと謙虚に向き合いたい、そんな気持ちになったのだ。
目の前にいる希望と期待に胸を膨らませた新人ヘルパーの気持ちを後ろからそっと押してさしあげたい、そんな想いが込み上げてくる。


もとい、こういった話は私のような部外者にとって、本来共有いただく必要もないのかもしれない。
私も興味本位と言われればそれまでだけれど、本当のところ、人生の一大決心にどんなドラマが隠れていて、これからどんな挑戦をされていくのか、非常に興味がある。


さて、そんなこんなであっという間に現場となるご利用者様宅に到着。
ご挨拶を行うと、部屋に貼ってあったバイクのポスターをみてひとしきり話が盛り上がる。ご利用者様もご自分の好きな話題について深い造詣を持つヘルパーの登場に珍しく上気した面持ちで興奮を隠せず楽しそうに話が盛り上がっていた。


…とここまでは良かったのですが。ここまでは。
結局彼はこの現場、いや、このお仕事に長く定着することができず程なく退職してしまいました。


やる気もある
高い志もある
趣味が合う


お互い友達なら良かったのかも知れません。友達なら。
しかし、訪問介護において我々が現場であるご利用者の自宅にお伺いするとき、それはまず友達ではなく、


お仕事として
介護のプロとして


という前提が付くのです。


彼は今回、この現場に来る前ご利用者の趣味の話を聞いて、自分でも勉強して話を合わせようと努力していました。
そう、あの待ち合わせの時、駅で熱心に読みこんでいた本は介護の本ではなく、バイクの本だったのです。


未経験である、という負い目もあったのかもしれません。
ご利用者と初対面でその場の話をうまく合わせ気に入ってもらえるよう努力することよりも、介護のことについて勉強をしていたら良かったのに。
後で振り返ると、そんな風に思えてもきました。


いつまでも「未経験」とは言っていられない、ヘルパーとして現場に行かれるのであれば特に、プロとして何を求められ、何を提供することができるのか。これと向き合い続けることが最も重要なポイントだと思う。


*******
いかがでしょうか?
40代のTさん、その後介護とは全く別のお仕事に就かれたと伺っていますが。
別の場所でも是非がんばって頂きたいと願います
が、
私としては
これから介護と向き合ってみようかな?と思われる
「未来のTさん」にアドバイスとエールをお送りしたいと思っています。


介護業界には非常に幸運なことに、
未経験から現場責任者を目指せる明確なステップが存在している。
その名も「介護福祉士実務者研修」。
字面では実務経験が前提となりそうなこの資格、実は無資格・未経験者にも門戸が開かれ、しかもいつからでも始められ、修了を目指せる。


1年に満たない受講期間で通学に要する日数も、均せば月に一日程度。
コロナでオンライン学習に対するハードルが低くなった昨今、介護業界に興味を持った異業者参入組がこぞって申込み各校受講者数が飛躍的に伸びているとの情報も。


武器を身に着ける制度が整い、情熱と篤い志を持った挑戦者を受け入れ発展を続ける介護業界。
ニューフェイス達の挑戦が介護の未来と可能性を広げていく。



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