介護に限らず、仕事として何かに取り組むのであれば
しばしば「改善」が重要だということを言われます。
人である限り、どれだけ細心の注意を払い、ミスの発生や
事故などを起こさないように取り組んでいたとしても
100%ミスや事故、あるいはもっと軽微なレベルでいえば
ヒヤリハットを避けることはほぼ出来ないと言っていいでしょう。

そして、そのようなミスは避けられないことかもしれませんが、
再発を防止すること自体は可能です。
まさしく再発を防止したり、発生を抑止することこそ
改善だと言えます。

もちろん改善にはこのようなマイナスを生じさせない
という要素だけではありません。
例えば何かしらの介護の取り組みによって、利用者の
支援区分が軽微になったとします。
仮に支援区分が5から4になったとしましょう。

サイエンスとは再現性が確認出来ることです。
ということは同じ介護の取り組みをすることで
同じような5の利用者を4にすることは出来ます。
しかし、それを3や2のレベルに持っていくには
全く同じことをやっていても不可能です。

「同じことを繰り返していて違う結果を求めることを
狂気と言う」という有名な言葉もありますが、
サイエンスは同じ結果を出すことであって
さらにレベルの高い結果を求めるのであれば
違った取り組みをする必要があります。
これもまた改善です。
すなわちプラスをさらに大きなプラスにする、
ということです。

一番わかりやすい反面教師が新型コロナ対策でしょう。
新型コロナ対策という名の茶番劇には世界中が翻弄されました。
しかし、これこそがまさしく狂気。
マスクとワクチンとソーシャルディスタンスという
全く同じ対策を繰り返して結局第8波。
しかも同じことを繰り返しながら口先では「これで抑制できる」
というまさしく狂気を連発。
同じ対策を継続されている方々はサイエンスのサの字も
きっと理解していないのでしょう。

当然改善する意識さえないことは明らかです。
どこかで第9波、第10波を望んでいるのでしょう。
恐らくそれによって得られるメリットがあるからです。
あるいは狂気に駆られていて、妄信しているカルト状態。
いずれにせよ、上記3対応を取られるような方々とは
かかわらない方が良さそうですね。

さて、改善するには現状を把握することが必要です。
なぜなら問題解決とは現実と理想のギャップを埋めることだからです。
理想というのは「なりたい姿」です。
新型コロナ対策に関して言えば「マスクのない元通りの
ノーマルな生活」でしょう。
それに対して現状を把握していれば、取っている対策に
効果がないことは明白です。

介護の現場にも同じことが言えます。
もし、利用者の愚痴を言ったり、所属事業所の愚痴を
言ったりということにちょっとでも心当たりがあるなら
振り返ってみましょう。
その利用者、あるいは事業所を選択したのは誰でしょうか？
突き詰めれば自分だということに気付くはず。
事業所から命じられただけ、というのであれば簡単です。
嫌なら辞めればいいだけです。辞めないという選択をして
現状を維持しているのは自分です。
だからすべて自己責任なのです。

そしてすべて自分ごとにするから改善が可能です。
なぜなら自分のことであればコントロールできるからです。
雨の日に傘をさすことはコントロール出来ますが、
天に祈りをささげて雨を止ませることは出来ないでしょう。
愚痴を言って他人に責任転嫁することはまさしく天に
祈りをささげて雨を止ませようとする行為なのです。

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