新型コロナウイルスの流行により、多くの方々が仕事を失い、政策により休業を余儀なくされ、
減収の一途をたどっている昨今。着実に収入を維持しているのが介護業界。
それだけにとどまらず、リストラ等により職を失った人たちの受け皿として積極採用を行っております。

それはまさしく介護業界のビジネスモデルが日本では最適なモデルと言えるからではないでしょうか？
だからこそ、実務者研修へのお問い合わせや毎週開講の重度訪問介護従業者養成研修に関しても
日増しに受講者が増えている状況なのでしょう。

ところが、一歩、介護の世界に足を踏み入れたいものの、やはり未経験となると不安が付きまとうもの。
なんとなくヘルパーの仕事はイメージできるものの、実際に仕事をやるようになるとどうなるんだろう？
という疑問にお応えすべく、今回はあるヘルパーの一日のタイムスケジュールをご紹介しましょう。

もちろん利用者の個人情報もあるので、具体的な内容に関しては省略しますし、
実際の支援に入る際には利用者に提供するサービス内容によって対応もバラバラだという前提を踏まえて
あくまでもタイムスケジュールをイメージしていただくためだけにご紹介致します。

9:00　自宅にてメールチェックなどの事務処理。本日の訪問先などを再度確認します。

9：30　自宅から利用者宅へ出勤
提供するサービス内容は家事支援です。
具体的には掃除、洗濯、調理、買い物
時間は2時間半となっております。かなり多くの仕事を時間内に処理する必要があるので、同時進行で進めていくことを
念頭に置いて作業します。
まずは洗濯機に洗い物を入れて回してしまいます。洗濯機が回っている間に調理を行い、提供。
利用者が食事をしている間に買い物に行きます。
買い物後は洗濯機が止まっているので干し、食器も洗ってしまったうえで、最後に掃除を行います。

11:30には利用者宅から出発して、次の訪問先の近くで昼食休憩を1時間取ります。

13:00　利用者と外で合流
提供するサービスはお散歩
時間は2時間半。ひたすら利用者と散歩します。

15:30に解散

自宅へ直帰し、帰宅後に事務処理を行います。

こんな感じのヘルパーもいます。特に夜勤の場合ですね。
22：00　利用者宅へ訪問。
提供するサービスは見守り。
具体的には利用者が就寝する前の歯磨きを行い、布団に入ったところを見守っているだけです。
見守りに関しては寝返りをうてない方を対象にするケースが多いので、一定時間で体位交換をします。
8:00　朝の部を担当するヘルパーに引き継いで直帰。

基本は眠っている人のそばにいるだけで食事も取ることは出来ます。その食事時間や例えば本を静かに読んでいる時間も
見守っていれば給与は発生します。

「仕事中に読書とは何事だ！」というお声も聞こえてきそうですが、これはすべて利用者の要望次第。
常に気遣ってほしい、という方にであればそうもいかないでしょうが、大抵の方が空気のように自分の生活に
必要な時には関われるような感じでじっとしておいてほしいという要望だったりもするので静かに読書していることは
むしろ歓迎されるケースもあるのです。

どうでしょうか？今まで会社で9:00から18:00までしっかり勤務して、お昼時間は無給という状況しか経験無い方からすれば
ギャップがあったのではないでしょうか？
それだけ介護業界は身近でありながら皆さんが関心が薄い業界なのかもしれませんね。（残念なことですが。。。）

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