ユースタイルカレッジ

ユースタイルカレッジのイメージキャラクター「レッ太」くんが これからユースタイルカレッジの今をお伝えします。

介護の用語!ノーマライゼーションとは?

介護業界に関わるようになると必ずと言っていいほど出てくる言葉が「ノーマライゼーション」。


「障害のある人が障害のない人と同等に生活し、ともにいきいきと活動できる社会を目指す」と厚生労働省では定義しています。


もともとは第二次世界大戦終了後の1950年代。ナチスドイツによるユダヤ人迫害を経験したN・E・バンク-ミケルセンという一人の行政官が当時、知的障害者の施設の中で、
まさに非人間的な扱いを受けていることを知ったことをきっかけに提唱され、1959年にはデンマークの法律として成立しています。
そして介護の前提にある考え方が「自立支援」。
本人が出来ることはなるべく本人にやってもらうということ。


実はこのノーマライゼーションと自立支援という2つ。かなりバランス感覚が難しいものではないでしょうか?
というのも本当の意味での自立とはヘルパーなどいなくても自分一人ででも生活していくこと。その決断。
自分の判断に伴う責任を全て自分で請け負うこと。突き詰めてしまえば、障害も含め、自己責任なのだから
ヘルパー側は万が一の際にそばにはいるが基本は何もしない、ということ。


何もこれは障害に限ったことではありません。健常者であっても誰にでも得意、不得意はありますし、
全員が同等の生活を送れている訳でもありません。仮にそんな生活ができるのだとしたらそれは完全に共産主義です。


当たり前のことですが、すべての苦手分野において誰かに助けを求められるかと言えば当然そんなことはないですよね。
例えば掃除が苦手な人がいて、一人暮らしだとしたら、いつまで経っても自分で掃除しない限りは部屋がきれいになることはありません。
部屋が汚れるたびに都度都度清掃業者を手配するということはほとんどないでしょう。しかしそれも本来は自己責任。


ところがノーマライゼーションの考え方では、自分が部屋を汚したとしても自分で掃除出来ないのであれば
ヘルパーが代わりに行うことになります。


完全に自立とは矛盾します。ご利用者や国保連からお金を得るための仕事、と割り切ってしまえばいいのかもしれませんが、
正直ノーマライゼーションの考え方を初めて聞いたときにまさに優生思想に裏付けられた偽善的思考だと思ったものです。
ナチスドイツが掲げた優生思想をまさしく障害者に適用したノーマライゼーション。
障害者には正常な判断力、責任感がないという前提に立っているようです。


したがって、バランスという面で考えると、本人が出来ることは能力を活用する上でも手を出さない、という基本方針でありながら、
ただ、時間をかければできるものの、本人の優先順位として他を優先したいことがある際に自分の苦手なことを他者に協力を依頼する
という形で自分の価値観を尊重する、となるのではないでしょうか。
本人がやりにくいことを全てサポートするのではなく、基本的にはやってもらうものの、他に優先したいことがあった場合に対価を得ることで代行する、ということですね。


介護に関しての基本的な考え方や技術をしっかりと身に着けて、ご利用者の自立を支援していくには基本となるものを
学んでおく必要があります。最もバランスよく、しっかりと学べて、かつビジネスとしても有効に活用できるのが実務者研修。
介護業界では研修は数多くあれど、この資格だけは必ずと言っていいほど取っておくと役に立ちますよ。


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