断捨離を得意という方もいれば、不得意という方もいます。
ただ、いわゆるミニマリストのように何も持たないようにすることが
断捨離なのかと言えば少し違うような気がします。
実はこの断捨離についての考え方って実務者研修の受講の際にも
結構重要だったりしますので、今回は断捨離と実務者研修の受講について
ブログでまとめてみましょう。

まずイメージとしてですが、断捨離と言った時にどのようなイメージを持つでしょうか？
恐らく「不要なもの、使わないものを思い切って捨てる」ということだと思います。
捨てるものをゴミと定義するのであれば、貯めてあるゴミを捨てることが
断捨離となるわけです。

ところがここで問題になってくるのが「個人の価値観」です。
例えば傍から見ると一見ゴミにしか見えない、というものについても
本人が価値を感じているというケースもあるわけです。
最近はようやく法律的にも多少はこの個人の価値観を評価するように
なってきたと聞きますが、それでも実際の評価は客観的なものになりがち。

例えば具体的な例を挙げるとすると、「形見の品」がそれに相当するでしょう。
故人から託された唯一の形見の品がお皿などの割れ物だったとします。
そして誰かがその皿を意図的に悪意を持って割ったとします。
当然損害賠償訴訟ということになるわけです。
ところが、例えばそのお皿自体は故人が趣味で作っていたものだとしたら
どうでしょうか？

名のある陶芸作家の作品であれば、相当な評価額になるのでしょうが、
アマチュアが作ったものだと評価額は当然低くなります。
しかしながら「形見の品」としてその皿を残された人にとっては
逆にどれだけ名のある陶芸作家による皿よりも価値を高く感じる
というわけです。

価値観は人それぞれ。だからこそ「これがゴミです」と定義できるものって
結構少ないのかもしれません。
さらにはちょっと振り返ってみてください。子供のころの宝物って何ですか？
おもちゃでしょうか？漫画本でしょうか？あるいはトレーディングカードのような
ものかもしれませんね。
それを今も大切にしていますか？

もちろんずっと大切にしている、という方々もいるでしょうが、中には
「もうとっくに捨てている」という人も多いでしょう。
つまり個人も価値観が変わる、ということです。
では断捨離は具体的にどうすればいいのか？というと明白です。
自分の理想像になりきったときに「必要だ」と感じるものは
取っておいて「これは不要になるだろう」というものはどんどん
捨てていけばいいのです。

例えば介護職としてどこかの事業所に勤務しているとします。
もし、自分にとっての理想像が「自ら起業してビジネスを立ち上げる」
というライフスタイルなら「介護職」というのはゴミです。どこかのタイミングで
捨てる必要があるということです。
介護職を捨てない限り、いつまでたっても自分の理想像である
起業家にはなれないでしょう。

このように考えると実務者研修の受講も同様なのです。
自分自身の理想の状態が例えば介護福祉士を持って
介護業に従事しているというのであれば、実務者研修は必須です。
それであれば受講するという選択肢しかありません。
「忙しい」
「お金がない」
「距離が遠い」
ということは少なくとも「時間」や「お金」「距離」の方が自分自身の
理想的な人生よりも価値がある、ということを意味します。

所詮は介護福祉士も実務者研修も、もっと言ってしまえば介護という
仕事自体も手段に過ぎません。
それはあくまでも「自分が理想の人生を送るうえで必要な手段」である限り
活用するものであって、そうでないゴミになったのであれば、貯めこまない
に越したことはないのです。

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