「初任者研修と実務者研修・・・どう違うの？」
　最近このようなお問い合わせをよく頂きます。
　皆さん、こんにちは。実務者研修の講師の目線からよく頂く質問にお答えしていきたいと思います。第１回の今回は「実務者研修って何？」です。

　介護における資格は多数ありますが、介護職員初任者研修（ホームヘルパー２級）、実務者研修（ホームヘルパー１級）、介護福祉士・・・これらが基本的な資格となります。
　初任者研修・・・実際に学校に通って介護に必要な基礎的な技術や知識などを学びます。130時間のカリキュラムのうち、89.5時間の通学が必要です。
　実務者研修・・・上位資格である介護福祉士になるために必要な資格です。訪問介護などのサービス提供責任者というお仕事に就くことができます。またカリキュラムは無資格の方ですと、450時間のカリキュラムのうち45時間の通学が必要になります。
　では実際の大きな違いはなんでしょう？それはゴールの設定になります。実務者研修は介護の仕事していく中で基本的な考えである「介護過程の展開」を通学のメインとしています。

　「介護過程の展開」とは、例えば皆さんが「京都に旅行に行きたい！」と思ったとします。そうしたら、まずは京都の「どこを巡ろう」や「何をしよう、食べよう」と思いますよね。ガイドブックやネットで調べたり、友人のおすすめを聞いたり・・・調べますよね？次は交通手段だったり、宿泊先などを確保します。そうしたら旅行に必要な資金や荷物を揃えて日程を決めます。そこまで出来たらあとは出発♪旅行を楽しんできてください・・・帰ってきたら、「今度はあっちも行きたいなー」「いやーこれは美味しかったなぁ」「ここはあんまり楽しくなかったな」などの感想があって、「次に行くときはこうしよう！」

・・・・・・これが「旅行過程の展開」になります。ですので「介護過程の展開」とはご利用者様が「こんな生活をしたい」「歩きたい」「食べたい」など今の生活の中で助けを必要としているところを見つけて、どうやってご本人の想い（ニーズ）を叶えていくかを考えて実践していくことです。この「介護過程の展開」は介護現場では大きい事柄から小さな事柄まで頻繁に行っていることになります。介護現場で必須となる考え方になりますし、サービス提供責任者は訪問介護におけるチームリーダーであり、介護福祉士は介護チーム全体のリーダーとなりますので、この考え方ができていないとチームの方向性が定まらず、皆がバラバラな介護をしてしまい、ご利用者様も困ってしまう要因になります。また、その中で基礎的な技術や考え方、知識や根拠などを中心にして講義を行っています。
　それに対して初任者研修とは介護の基礎的な知識や技術を満遍なく習得していく研修になります。介護保険での訪問介護には必須の資格となります。

　現在のお勤めの状況や今後のビジョンなどによっても変わるかとは思いますが、介護福祉士取得を目指されている方には「実務者研修」は必須となります。またユースタイルカレッジでは「介護福祉士対策講座」も合わせてご用意しております。この機会にぜひご受講頂いてみてはいかがでしょうか？皆さん、教室でお待ちしていますね！

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