新型コロナの流行により、これまでの価値観に大きな
変化があったことは事実でしょう。
価値観が変化したということはニーズの変化でもあります。
ちょっと想像してみてください。
過去10年以上にわたって一度たりとも浮気することなく
欠かさずに愛用しているものって何かありますか？

携帯電話でさえ毎年毎年新機種が続々登場し、料金プランも
変化の連続。「お得なプラン」と思っていたものが
あっという間に時代遅れになっていたりと激変でしょう。
少なくとも10年以上同じ端末、同じプランで継続されている
という方は皆無ではないでしょうか？

携帯電話に限らずなんでも構いませんが愛用しているもので
10年以上リピートし続けているものって何でしょう？
恐らくほとんどないことに気付くことでしょう。
それはニーズが時代とともに変化しているからに他なりません。

社会的なニーズが変化するということはそれにふさわしい
商品やサービスも変化するということ。
たとえどれだけの人気商品やサービスを開発出来たとしても
それに頼って安泰出来るわけではないということです。

なぜか？それはビジネスという視点で考えると以下の公式に
当てはめられるからです。
売上＝客数×客単価×購入頻度
ビジネスである限りは売り上げをアップさせなければ意味がありません。
それにはそれぞれの条件をアップさせることでしかないわけです。

購入頻度とはリピート率。
しかしニーズが激変する時代にはここが非常に厳しいポイントになります。
ところが、介護という業界をビジネス目線で見ると全く異なります。
今週まで介護サービスを利用されていた方が翌週から
サービスの受給を止める、ということはあり得ません。
生きていくために必須だからです。
だからリピート率はほぼ100%なのです。

客数も同様です。日本の人口分布は逆ピラミッド。
高齢者層が最も多いので、ターゲット層も最多です。
この高齢者層に加え、障害者層もターゲットになるわけです。
後は客単価。これこそ介護者自身が提供する付加価値になります。

具体的には介護技術やコミュニケーション能力、
利用者の自立を支援出来るヘルパーであることです。
ただし、これらを客観視するのは非常に厳しいものです。
だからこそ資格制度が活用されているのです。
介護という業界で稼げないと嘆くのはナンセンスです。

自分自身の付加価値を高めさえすれば必ず稼げるはずです。
そして自らしっかり稼ぐからこそ利用者の支援にも
継続して安定的に入れるわけです。
ここが半端なボランティアとは異なります。
一時の偽善精神で支援に取り組んで、結果自らが
苦しくなって利用者を放棄してしまう。
これこそが利用者の一番の迷惑行為なのです。
しっかりと稼いで自らの生活を安定させ、利用者も支援出来るといいですね。

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