研修において何を得たいと考えているのかは受講生によって異なります。
これは何も介護の研修に限ったことではありません。
例えばよく見られる新入社員が入社した際に行われる新入社員研修。
この研修については仕掛ける側からすると愛社精神を育み、定着してほしい
という意思があるでしょう。
そしてその仕掛ける側の意思に響く受講生が実際に成長していくわけです。

ところが仕掛ける側が意思を明確にしていないケースもあります。
それは色々詰め込みたいがあまり、研修自体が何を伝えるのかがぶれている
ケースです。
・新入社員に経営方針を理解して定着してほしい
・上下関係だけでなく、同期とのコミュニケーションを図らせることで仲間意識を
持ってほしい
このような意思であればベクトルが同じなので、研修がぶれることはないでしょう。

問題はこのような研修に
・短期で売上を上げさせるような技術を身に着けてほしい
であったり
・自分の意思は持たずに、ただYESと言って、会社が提示する条件に
無条件に従う奴隷として機能してほしいので洗脳したい
などが入り込むとぶれてきます。

そういった意味では介護業界における研修のカリキュラムは行政の方針に
則って行いますので、正直どこで受講しようと全く同じです。
経験豊かな講師というのは1ヶ所のスクールしか受け持たないということは
ありません。有能であればあるほど掛け持ちして講師業だけで生活を
成り立たせます。
使用するテキストも全く同じ。ということは介護の研修においてスクールで
差別化があるとすると
・通学の教室の場所
・通学の日程
・受講の費用
のみとなるわけです。

ということはどこで受講しても全く同じものでより成果を出させるにはどうすれば
よいのか？それは受講生の受講姿勢を変えることでしかありません。
ここで重要なのが「研修の目的は何か？」ということです。
いわゆる仕掛ける側の目的ですね。その一例が上記のようなものなのかも
しれませんが、研修一般について言えることが一つだけあります。
それは「これまでとは違った行動させること」です。

そして人は行動するときには感情が動くことが前提条件となります。
プラスの感情であれ、マイナスの感情であれ、感情が動かなければ
実際に行動には移りません。ということは受講生の感情を如何に動かすか
ということになるわけですが、このように考えればやるべきことはおのずから
明確になります。
なぜなら人が感動するポイントは人それぞれだからです。

まずは相手の感情が動くポイントを把握すること。これにより
最適なスクールを受講生側は選択できるわけです。自分の感情が
揺さぶられるスクールで受講することでしか、受講生に行動を促すことは
出来ません。だからこそ全く同じカリキュラムで、同じ講師が登壇する
同じ研修であってもスクール側が発信するポイントに響く受講生が
集まれば全く異なる成果が生まれるのです。

ユースタイルカレッジの基本姿勢は以前にもお伝えした通り。
雨の日に外出を希望している受講生がいるとします。傘や雨具がありません。
受講生は濡れるのを嫌がっていますが、行きたい場所は外にしかありません。
そうした際に、ためらっている受講生の頭から水をかけて、一緒に歩いていく
それがユースタイルカレッジの覚悟です。
当然一定数嫌ってくる方々もいるでしょう。しかし行動に変化を引き起こすことに
覚悟を決めているからこそ出来ることなのです。
そうでなければ美辞麗句で動ける人か、そもそも変化を望んでいないだけでしょう。

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