例えば風邪をひいたとします。どのようにして対処していますか？
風邪薬を飲む？病院で診察を受ける？あるいはひたすら寝込む？
どのような対応であっても構いません。
それで治り、元通りの元気な自分に戻れるなら、それこそが
目的です。

さて、ではその前に風邪をひいたときにはどのように
対応していたでしょうか？
風邪薬を飲む？病院で診察を受ける？あるいはひたすら寝込む？
やはりどのような対応であっても構いません。
それで治ればいいのです。

ではさらにその前に風邪をひいたときにはどのように
対応していたでしょうか？
風邪薬を飲む？病院で診察を受ける？あるいはひたすら寝込む？
やはりどのような対応であっても構いません。
しかしここまで来ると勘のいい方は気付くはずです。
対応策がズレていたのではないだろうか？ということに。

これは「風邪」だから「風邪の場合は〇〇で対処するものだ」
という思い込みがあるのかもしれませんが、仕事上での
ミスだとしたらどうでしょうか？
あるミスを犯して会社や所属事業所に大損害を与えてしまった。
その対応策としてAという対策を行った。

その後同じミスを発生させた。また対策としてAという対策を
行った。
更にまた同じミスを発生させた。対策としてAという対策を
行った・・・・・。
これは本当にAが対策として機能していると言えるでしょうか？

風邪薬にしても、病院にしても対処療法に過ぎません。
それは仕事上のミスで考えれば明白です。
ミスを発生させたのは、ミスを発生させた原因があるはずで
そこに蓋をして、対処療法だけに取り組んだところで
必ず原因が残っているので再発します。

介護の世界に限らず、ミスはどのような世界でも発生は
するものかもしれません。
しかし再発防止の対策とはこの根本原因を突き止め、
改善していくことでしかないわけです。

例えば新型コロナの流行により勤務している施設の人手が不足。
結果としてお休みが自由に取れない、という方がいます。
ご自身のキャリアとしては実務者研修を受講して
その後介護福祉士にもチャレンジして、介護業界を牽引していく
存在になっていきたい、と口では言っていたりします。

しかし、詳しく話を聞いてみると新型コロナが流行する前から
実務者研修を受講する機会はあってもスルーしているだけだったりします。
もっと言ってしまえば、それだけ人手不足の施設にも関わらず、
その同じ事業所の中で実務者を受講し、それだけでなく
介護福祉士の受験も出来て、介護福祉士になっている方もいるのです。

同じ環境で働いていて片や実際に介護福祉士になれており、
片や実務者研修すら受講出来ていない。
これは新型コロナが流行したことが原因なのでしょうか？
そうではありません。結局先延ばしにしている自分が原因なのです。
ただし、これは素晴らしいことです。自分が原因なのですから
いつでも自分が思ったとおりに改善出来るということです。
もし、今の介護現場での問題やトラブル、困難に直面することが
あったら、一旦考え直してみませんか？

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