介護を仕事として取り組むのであれば、当然最低限度の手取りというものを
誰もがイメージしていることでしょう。
自分の今の生活規模からすると最低でも月収〇万円くらいは必要だ！。
そのためにはその金額を稼げる仕事を選択しよう。
となり、その選択した結果が介護職であったとしたなら、実際にそのレベルの
収入を得られないと継続して働く意味がありません。

はっきり言いますが、自己犠牲でやりたいという方でもない限りは
自分自身のライフスタイルを優先するはず。だから自分の生活水準に
得られる給与額が満たないならば介護業界から離れても全く問題ありません。
しかし、離れる前に少しだけ考えてみてもいいかもしれません。

会社や職種はしょせん手段に過ぎません。
別にその会社があろうがなかろうが、あなたの人生には何の影響も
ないのです。ようはあなた自身が自分の人生を豊かにするうえで、お金
という道具を集めるわけですが、その集金のための手段としてたまたま
その会社を選択したというだけのこと。

だからこそ別にその会社に恩義なんて感じる必要はありませんし、
会社方針に共感する必要性すらありません。
ご自身の人生を豊かに出来る手段だから使ってやっているだけという感覚でいいのです。
そうすると、当然、自分自身が主体となります。
だからこそ間違っても「会社に言われて～」であったり「上司が～」といった
言い訳は発生しません。

嫌なら辞めればいいだけだからです。
ではなぜちょっと考えてみるといいのか？と言えば集金手段なので当然お金は稼げます。
しかし今の仕事の取り組み方が最大の集金パフォーマンスを発揮する
やり方になっているかどうかは確認してみてもいいでしょうということです。

例えば料理の際に使用するクッキングカッターがあったとします。
これを使うことで材料を細かくカットすることが出来るわけですが、
ひょっとしたらボタンを二度押しすると回転速度が倍速になるかもしれません。
もし、仮にですが倍速に出来るのに、倍速にしないままで
このクッキングカッターは性能が良くない、と手段を変えてしまうと
本来の機能を発揮させないまま手段を変えてしまうことになるので、
新しい手段に慣れるのに別途時間がかかってしまうのです。

もちろんそんな選択をしても結果に責任を持てればいいのでしょうが、
大抵の方が、「えっ、そんな方法あったの？誰も教えてくれなかったじゃん」と
責任転嫁して愚痴る傾向にあります。
だから自身でいったん立ち止まって考えてみるといいのではないかと思うのです。

介護で全く同じ仕事をしていても資格を持っているかどうかで得られる収入は激変します。
厚生労働省が発表している「介護職員の平均給与額等（月給・常勤の者）」のデータによると
介護福祉士を取得している方の平均月収が32万9,250円。
それに対して初任者研修を取得している方の平均月収が30万1,210円
更には無資格者の方の場合は平均月収が27万5,920円
これは国が発表している正式な数字です。

もし、あなたが今実務者研修を取得せず、初任者研修のままであったり、
無資格のままで日々の仕事に従事しているとすると年収で最低でも35万円近く
全く同じ時間勤務していて、同じだけの業務量をこなしていたとしても
手に出来ていないということになるわけなのです。
今の集金手段を有効に活用できているかどうかは自己責任だということです。

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