ユースタイルラボラトリーは土屋訪問介護事業所を運営していく中で
重度訪問介護従業者養成研修統合過程を活用して、介護職を
増やしていくということを10年以上に渡って行ってきました。
それは「すべての必要な人に必要なケアを」届けることを実現するためには
介護業界の中だけで何かをやったところで、全く解決にはならず、
いかに異業種の方であったり、介護に無関心の方々に興味を持っていただく
ためでもあります。

たった3日間で医療的ケアまで学ぶことが出来る、ということは
かなりコンテンツとして絞り込んでいるということを意味します。
いわゆる初任者研修が約15日間に対してたった3日間で、しかも
初任者研修では触れることさえない医療的ケアまでやるということは
当然情報の取捨選択があるということです。

そして取捨選択をする際に、いわゆる核となる本質を削ってしまうと
やるだけ無駄という事態を引き起こしかねません。
むしろ開講するだけマイナスを生むというリスクさえあるでしょう。
だからこそ、内容には精査を重ねられて、介護・福祉の本質が伝わるように
なっているわけです。

そんなユースタイルカレッジで開講している重度訪問介護従業者養成研修統合過程は
介護未経験者が受講するということも当然ありますが、反面
介護福祉士やケアマネージャーといったベテランの方々からも多くの支持を
いただいております。
そして経験豊富な方々が口々におっしゃられるのが「今までの自分の支援の在り方を
反省した」というものです。

この「反省」。非常に嫌なものです。誰でも反省しないで済むようなら
順風満帆のまま生きたいと願うものでしょう。なぜなら反省するということは
痛みがあることを前提にしているからです。
しかし、ここにこそ教育の基本があります。どれだけの情報を伝えようとしたところで
結局は人は自分の関心のあることしか吸収しません。
だから講師側がどれだけ伝えても、ほぼ無駄なのです。

教育の本質とは失敗させて痛みを感じさせること。それにより反省を促し
改善に取り組むことことが教育なのです。
それを導き出すための仕組みがユースタイルカレッジが開講している
重度訪問介護従業者養成研修統合過程には様々盛り込まれているので
ベテランの方々にも響いているのでしょう。

そして登壇される方の中には重度障害の当事者もいます。
そんな方々から出される意見というのが非常に重要です。
もちろん人ですから千差万別。ここでご紹介する意見が重度障害者の
意見の統合だということではありません。
しかし本質を認識するうえで重要な意見の一つだとはいえるでしょう。
それは「自分が健常者だとしたら、自分の手足を使ってやろうとすることで
障害が原因で滞っていることを介護職にはサポートしてほしい」というものです。
あくまでも主体が利用者にあるということです。

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