土屋訪問介護事業所を展開するユースタイルラボラトリーでは
10年以上に渡り、重度訪問介護事業に特化して事業を展開しております。
それは当社の目的が「すべての必要な人に必要なケアを」届けることだからです。
すべての人に届けるのであれば特化はおかしいのでは？
とご判断もあるでしょうが、最終的にそのゴールが実現するのであれば
何も当社ですべてをまかなう必要もないというのが基本的な考え方です。

確かにビジネスとしてとらえるのであれば、実質市場を独占できるような
状態を構築した方が利益も上がりやすいでしょうし、メリットもあるでしょう。
しかし現実的に2025年問題にもなっているように、日本の超高齢社会という
構造上の問題はどれだけユースタイルラボラトリーが大きくなったとしても
到底1社で改善できるようなものではありません。

極論を言ってしまえば、今、日本に存在する全介護事業所が
タッグを組んで支援にあたったところで、それでも圧倒的に介護職員が
不足している状態です。高齢者の超過死亡数が過去最大値を更新し続けているので
状況がどうなるかは不透明ではありますが、少なくともこれまでの予測では
利用者数が激増する一方で介護に限らず、仕事に従事できる世代が
不足してくることは明白だったので、既存の会社がどれだけあがいたところで
すべての必要な人に必要なケアを届けるには異業種の方々にも関心を持っていただいたり、
もっと言ってしまえば介護職に従事しないまでも、ご自身の身内の大切な人の支援には
多少なりとも自分で取り組むことが出来るような状況を構築すること。
言い換えれば、昔ながらの世代を超えた支え合いを出来る社会を
取り戻す以外に目的を達成することには至らないわけです。

そして、人は未知のことに対しては恐れを抱き、避けようとする基本本能があります。
いわゆるホメオスタシスというものです。このホメオスタシスがあるからこそ
人類は生存を出来てきたわけですが、核家族化が進み、個人主義に入ったことで
いわゆる看取りであったり、もっと言うと介護事態を他人任せにしてしまう機会ばかりが
増えました。

人の老衰に対して対応することが未知のことになってきたわけです。
当然本能としてそれを避けようとしてしまいます。具体的には専門家に
任せて、対価を支払うことで自分がかかわらないようにするということです。
しかしそれではすべての必要な人には届きません。
だからこそ、介護に関心を持っていただき、支援に入れるようにするために
教育という手段を使うわけですが、通常の介護の研修だと
いわゆる初任者研修というのがあります。
確かにビジネスとしてはそれなりの売り上げが作れるのでいいのでしょうが、
すべて通学で約15日間必要です。実際にお仕事をしている人からすると
かなりのハードルになるわけです。

だからこそたった3日間で基本を学べる重度訪問介護従業者養成研修統合過程を
ずっと開講し続けているのです。
介護か福祉かという区分でいえば福祉に分類されるのでしょうが、
やっている内容はほぼ同じ。ましてや医療的ケアまで学べるので、
初任者研修よりもより範囲が広いと言えます。

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