ちょっと想像してみてください。
あるサービスを活用しようと契約書を交わしました。
納品日や納品先、具体的なサービス内容に加え、
支払うべき契約金額まで明記されております。
双方合意の上で契約し、あなたは契約金額を
期日までに納めました。あとは実際にそのサービスの
納品を待つばかりという状況です。

ところが、一向にそのサービスが納品されません。
当然あなたは支払った金額の返金を求めますが、既に
別のことにお金を使用していると言います。それだけでなく
更にお金をよこせと主張してきたとしたらどうでしょうか？
あなたはいくらなら支払いますか？

恐らく大半の方々が支払うのではなく訴訟を起こすであったり、
返金を要求するという結論に達すると思います。
それが契約だからです。
ところが政府がこれをやると、言われるがままにお金を支払う方々が
多いのが不思議です。

例えば選挙公約で所得の倍増を掲げた候補者がいたとします。
その公約であればと投票し、当選させたものの、実際には
所得倍増には一向に税金を使用せず、別のことに
お金を使いたいからとさらに税金の負担を上げてくる。
ましてや国会議員や閣僚の給与やボーナスは増額されています。
これで納得して支払うのは「言いなり」でしかありません。

介護の世界では自立支援が求められます。
当然介護職員にも自立が前提になってくるわけですが、
言いなりになるということは自立ではありません。
もちろん現状を自分が選択し、その結果に満足しているのであれば
率先して税金を納めればいいでしょう。

しかし実際はどうでしょうか？
新型コロナ対策という名目で約30兆円が使われたものの、
そのうちの9割が使途不明金。しかもそれを追求するメディアも無し。
議員報酬は増額するものの、国民に対しての税金は増税。
ひょっとしたらこんな意見が出るかもしれません。
「仕方がない」

本当にそうでしょうか？
言いなりになるのと、自分の責任で選択して行動するのは
全く別のことです。
行動した結果が現在の状況であるなら、そして
現在の状況に不満があるのなら改善すればいいのです。

改善することが出来るのは自分の選択によって現状が
作り出した人だけです。
言いなりの人はそもそも自分で選択してさえいないので
改善という発想にさえなり得ません。
せいぜいSNSで愚痴る程度でしょう。

具体的に自分がどのような行動が出来るのかを考えて行動するには
それなりの責任が伴います。
そんな責任を負うことが出来ない依存体質の人は
言いなりでしか生きられないのでしょう。

しばしば実務者研修の資料請求をいただく方の中に
「忙しすぎて受講出来ない」という声を聞きます。
しかし確認してみると同じ事業所に勤務されている方が
実務者研修を受講し、介護福祉士までチャレンジ出来ているのです。
ということは出来ないのではなく敢えてチャレンジしないことを
選択したということです。

もっと強く言ってしまえば、自分で選択することを
放棄して事業所の言いなりになることを選択した結果、
自分が望んでいる人生を歩むことを放棄したということです。
そんな方々が介護に入って利用者の自立支援をするということ。
本当に介護業界は面白い出来事がいっぱいです。

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