ユースタイルカレッジで提供している研修に共通している項目があります。
まずは提供している研修からご紹介すると
重度訪問介護従業者養成研修統合課程
実務者研修
医療的ケア教員講習会
です。ではこの3つに共通するものは何でしょうか？

勘のいい方なら「なぜここに初任者研修がない？」と
疑問に思われるかもしれません。
確かに介護未経験の方が最初に取るステップとしてイメージしやすいのは
初任者研修かもしれません。

しかしながら研修というものは目的を実現するための
手段に過ぎません。
例えば包丁というのは手段に過ぎません。目的が
料理を通じて人に感動を届けること
であっても
人を殺傷して自分の優生思想を満足させるため
であっても手段として包丁を選択する限りにおいて
包丁は機能します。

人を殺傷することは良くないことだから包丁という存在が悪い、
とは誰も思わないでしょう。
結局のところ手段ということはそれを使用している主体者がいることであり、
その主体者の目的次第で手段が良いことにも悪いことにも
使用されるというだけのことです。

これはお金にも同様のことが言えます。お金も手段に過ぎません。
大量のお金を稼いで、自分たちだけ満足すればいい
という目的もあれば
大量のお金を稼いで、「すべての必要な人に必要なケアを」届けられる体制を構築したい
という目的もあるのです。

ですので、良い悪いは評価する側の価値基準次第だということです。
さて、初任者研修という手段をユースタイルカレッジが
現状において選択していないのは医療的ケアを
優先事項としているためでもあります。
実は上記3研修に共通しているのは医療的ケアについて
どの研修でも学べるということなのです。

医療的ケアとは本来であれば医師や看護師のみに認められた
医療行為。しかしながら高齢者や障害者の方々は不自由を
感じることがあったとしても病気ということではありません。
医師や看護師は病人を相手にします。
そうすると例えば人工呼吸器を装着している利用者は
病人ではありませんが、医療的ケアを必要としています。
医師や看護師から相手にされないと命に関わるトラブルが生じるリスクがあるのです。

だからこそ、一部の行為に関しては一定の研修を終えた介護職員に
認められております。
これは介護業界において緊急性の高い課題だとユースタイルカレッジでは
認識しております。だからこそこの3研修を提供しているのです。
研修をビジネスとして売りに出して、売上を作るのであれば
初任者研修という選択肢があった方が遥かにメリットがあります。

しかし、目的に合致した手段を選択するという基本に立ち返ってみると
ユースタイルカレッジが現状において敢えて初任者研修を
選択しないというのは合理的な理由があるのです。
もちろん、お問い合わせの声として初任者研修を提供してほしい、
というお声も存在します。
ですので将来的にも一切提供しないということではありません。

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