介護業界に足を踏み入れる際に、必ずと言っていいほど
求められるのが資格。介護における資格はいくつもありますし、
介護福祉士のようにそもそも取得するにあたって一定の
基準を満たしていない限りは受講自体が出来ないというものもあります。

全くの条件なしでチャレンジできる資格としては
初任者研修と実務者研修がメジャーなところではないでしょうか？
初任者研修とはヘルパーの基本を学ぶものであり、
それに対して実務者研修とはそのヘルパーを管理していく
管理者のための資格となります。
だからこそ、介護の資格を取ろうかと資料請求される方々は
まず第一ステップとして初任者研修から受講するべきではと
勘違いされている方が非常に多いのです。

資格はあくまでも手段に過ぎません。
ですので、目的に応じて最適な手段というものがあります。
あるあるの質問で言えば「初任者研修を持っていないと
実務者研修は受講できないのではないですか？」というものであったり、
あるいは「いきなり実務者研修だと介護未経験の私は
置いてけぼりを喰ってしまうのではないでしょうか？」などがあります。

冷静に考えてみてください。
もし仮に、初任者研修を受講していなければついてこれないような
カリキュラムなのであればそもそも実務者研修に
「無資格者コース」などというものが存在しないはずです。
全くの介護未経験で、無資格者の方であっても通常通りに
受講すればだれでも資格として取得できるから無資格者コース
というものがあるのです。

では初任者研修を取得するメリットは何なのか？
と言えばそれは目的次第ということになります。例えば
資格がなければそもそも働くことが出来ない仕事もあります。
訪問介護などが一例です。
利用者宅へヘルパーが一人で支援に入りますので、
資格を持った人間が入ることでその支援の責任を負うのです。

ですので、これから介護業界で仕事をしていきたいという方で
なおかつ、訪問のお仕事に従事したいという方には初任者研修が
最適な手段と言えるわけです。
ところがもし、既に施設などで勤務されている場合はどうでしょうか？

初任者研修は全カリキュラムが通学となっており、
実に15日近くをスクールへ登校することが求められます。
普段勤務されている方が事業所のお休みを利用出来たとしても
15日間近く休むのはかなりのハードルになるのではないでしょうか？

そのような方にはむしろ実務者研修の方が最適な手段だと言えます。
実務者研修の通学は無資格の方であっても初任者研修を
お持ちの方であっても同様の7日間のみ。
事業所をお休みする必要があったとしても初任者研修と比較しても
かなり取得しやすいと言えるはずです。

もちろん無資格で受講した場合には仮にすべてのカリキュラムが
修了したとしても半年経過しなければ修了証は発行されません。
初任者研修を持っている場合は2ヶ月で修了証が発行されます。
これを比較すると初任者研修を受講するのに約2ヶ月。期間を開けずに
そのまま実務者研修を受講すると約2ヶ月で最短4ヶ月で実務者研修が
取得できます。

無資格者の場合は半年です。
この差の2ヶ月に対して15日間の通学と、初任者研修分の
費用を秤にかけたときに初任者研修から受講するか
いきなり実務者研修を選択するかは変わってくるのでしょう。
結局選択は自分の目的次第ということですね。

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