スクール事業をビジネスで行っているところもあれば
ユースタイルカレッジのように収益の基盤と見なさずに
あくまでもミッションである「すべての必要な人に
必要なケアを」届けるための手段として選択している
というまれなところもあるでしょう。

そんなスクールの中でもユースタイルのメインの一つが
実務者研修です。
全国最安値でのご案内をさせていただくとかえって
不安を感じられるという方もいらっしゃいます。
確かに言わんとしていることは分かります。

他の事例で考えたら容易にイメージ出来ることでしょうが、
例えば最高級のステーキ肉。様々なスーパーを見て回ったところ
大体1切れ3,000円だったとしましょう。それが
全く同じ産地で同じグレードのステーキ肉が1切れ
1,500円で売られていたらどうでしょう？

「えっ！それはお得！！」となる前に大抵の方が
「何かあるんじゃないの？ひょっとしたら腐っていたりして」
と不安を感じられるものです。
比較して半額程度だとやむを得ないことかもしれません。

しかしここに理屈があれば人は納得します。
ユースタイルの場合はそこで収益を取るようなビジネスモデルではないから。
あくまでもミッションを達成するための手段であって
お金を稼ぐための手段ではないから、ということに尽きます。

もちろん金額が安いというだけですので、例えば日本全国に
教室を展開している訳ではありません。ですので、
通学が不便だと感じられる方は選択されないでしょう。
それは別に構わないのです。決めるのは受講される方の意志ですから。

さて、そんな実務者研修の受講生の様子を見ていると
時折、「こんなので大丈夫かなぁ」という受講生もいます。
例えばゴミ箱を設置していないにも関わらずコンビニのビニールに
ゴミを入れて部屋に置き去りにして帰ってしまう受講生。

そもそも人としてどうか、というレベルですが、
もしこれを利用者宅でやったらどうなるでしょうか？
とてもではありませんが、どれだけ介護技術がしっかりと
習得されたとしても実務者の修了証を発行するのに
ためらいが生じてしまうものです。

それこそ利用者宅で同様の行為をして、「一体どこで研修を
受けてきたんだ？」となった時に「ユースタイル」とは
言ってほしくないですからね。
受講費用を支払われていようが、そこは教室運営の責任として
改善を促すことにします。

さて、先日投稿したように
①利用者の意思に基づいて
②利用者の自立を促すような方法で
③利用者が望む結果を出す
④責任は利用者に持たせる
が介護の基本スタンスとなります。

あくまでも利用者の人生なのですから当然ですが、
①に介護者の意思が入り込みすぎると、結果として④を
適用出来なくなってしまう、ということが発生します。
利用者の人生の決定権は利用者にあるのですから
最終的任も当然利用者に負わせましょう。

もちろんそのためにも適切な支援が出来るように
人としての基本スタンスを保ちながらもしっかりと
実務者研修でスキルも高めてほしいものです。

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